頭蓋領域のオステオパシーとは?
vincent.hachi
空と月並み
理学療法士として働く中で、前の患者さんが回復していく姿を見ることは、何よりのやりがいです。痛みが軽減し、動作がスムーズになり、「良くなりました」と笑顔で言える瞬間は、この仕事の大きな魅力です。
リハビリは続ければ、症状は改善していきます。一方で、「もう一歩先まで良くしたい」という気持ちが常に心の中にありました。痛みが消えても、日常生活に戻ってまた不調が出てしまう人がいます。
世の中には、いろんな施術方法があります。いろんなアプローチを学び、試し、実践してきました。しかし、あまり効果を感じるものはありませんでした。
そんな中で出会ったのがオステオパシーでした。
筋や関節、姿勢の動きなど局所的な視点ではなく、「身体は一つのユニットである」という哲学。 部分ではなく、全体として身体を認識する深い共感し、これこそ自分が探し求めていたものだと感じました。
私がオステオパシーを学び始めて理解した事の一つが、「一発で劇的に治る魔法のようなものではない」ということです。
たまねぎの皮を一枚むくように、少しずつ本来の健康な状態に戻っていく必要があります。
施術のたびに、筋膜の緊張が解放されたり、血流が改善されたり、神経の働きが正常になったり、少しずつ身体が変わってきます。その積み重ねが、最終的に根本的な回復へとつながります。
この考え方を知ったとき、かつて自分が感じていた「もう一歩先まで良くしたい」という思いの答えが見えた気がしました。
オステオパシーをさらに深いアプローチをするべく、理学療法士として培った知識と経験、そしてオステオパシーの哲学と技術。 その両方を合わせながら、患者さんごとの身体の声を聞き、より根本的な回復をサポートできる施術を提供します。